コラム02 カジノの公益性

カジノのお話です。東京都が密かにカジノの候補地調査をしていたことが先日報じられました。カジノは国内で3カ所だけ認めることになっています。大阪、和歌山、長崎が名乗り出ていますが、やはり東京は外せないということでしょうか。
カジノとは、会議場、ホテル、展示場などの観光施設と一体となった賭博場のことで、これが昨年合法化されました。ご存じの通り日本では賭博は昔から現在まで刑法で禁止されています。賭博をしたものは50万円以下の罰金に処するとされ、今でも年に数100件は検挙されているそうです。その理由は勤労の美徳を害する弊害があるからとされています。
そのように賭博が禁止されている日本でカジノで賭博をすることは合法とされた。これはどういう理由で正当化されるのか。少し考えておく必要は有ります。
まず日本では競輪、競馬といった公営ギャンブルでの賭博が合法とされています。これは胴元である国や地方自治体に収益金が納付されますので、ここでの賭博者は国や自治体の財政に貢献している人といえますので、社会に与える害悪と利益が相殺されて処罰はしないということでしょう。これに対しパチンコは胴元が民間事業者なので、公益性がなく、店での現金の払い戻しは許されておらず、賭博場として公認されておりません。
ところが今回カジノという、民間事業者が胴元となる賭博が公認されたわけです。カジノでの賭博は害悪よりも公益すなわち社会に与える利益が大きいとの判断があったということになります。カジノの公益性とは何なのでしょうか。一つは地域振興といわれています。またカジノの営業主体がアメリカのカジノ業者になるようですので、そうであれば日米同盟の強化に役立つという公益性があるということでしょうか。皆さんはカジノの公益性をどう考えられますでしょうか。(安保嘉博)