精華町重大事件第三者委員会に参加して

今回は官製談合、公務員犯罪について話させていただきます。先々月の新聞に滋賀県湖南市で、小学校関連工事で入札情報を業者にもらしたとして、官製談合防止法違反で湖南市の部長が逮捕された記事が出ていました。今年の2月には、大阪市の水道局や京都府南部の精華町でも下水道工事の入札情報を業者に漏らして落札できるのを助けたとして官製談合防止法違反で40代の係長が逮捕されています。

このような事件がおきると思うのは、普通の公務員が、入札情報の漏洩という犯罪に手を染めて公務員としての安定した一生を棒に振るような割に合わないことを何故するんだろうという疑問です。

石川五右衛門の辞世の句に、皆さんご存知のとおり、「石川や浜の真砂は尽きるとも、世に盗人の種は尽きまじ」があります。普通の人であっても、犯罪を起こしてしまう種、要因、病巣が世の中にはたくさん潜んでいるという意味だと思います。

官製談合事件も、いつまでもなくならないのは、事件には組織的背景があるからだろう、決して当該職員の個人の問題ではなくて、それを誘引する環境、病巣が役所の中にあるからだろう、と常々思ってきました。

そうこうしてましたら、精華町の事件では、事件の原因究明、再発防止を検討するための第三者委員会が設けられて、私と長谷川弁護士がその第三者委員会の委員を委嘱され、精華町に何度も通うことになりました。先日最終調査報告書を町長に提出して任務を終えましたが「名ばかり第三者委員会」だったと世間から揶揄されることのないよう願っています。(安保嘉博)